清き深海

※原作描写程度に恋愛の機微としてトレモロ←ガールズの好意が前提。


 MIKの六葉町支部、職員の休憩用に備え付けられたカフェテラスにて時間調整の為にお茶を飲みながら、軽い雑務を片付けるべく書類を広げていると、ふと廊下の方から賑やかな声が聞こえてきた。きゃいきゃいと楽しげなその三つの声には非常に聞き覚えがあるものだから、思わずペンを走らせる手を止めて私が声のした方を振り向くと、視線の先には、「あ! 様だー!」とにっこにこの満面の笑みで、ぶんぶんと元気いっぱいに私に手を振るアンジュちゃん、そして、その隣で会釈をするリームちゃんとカレンちゃんが居て、彼女たちは私を見つけると此方へと近寄ってきたのだった。

様、お疲れさんです〜」
「ご休憩中ですか?」
「ううん、ちょっと時間の調整で……三人は?」
「トレモロ様が、休憩でもしてきたら? って言うんですー!」
「トレモロ様ってばお優しいんですわぁ」
「それで、お言葉に甘えてそうさせていただきましょう、ということになって……」
「ああ、なるほど……良かったら、此処座る?」
「よろしいんですか?」
「もちろん。書類避けるね」
「やったー! 様といっしょ! うれしー!」

 トレモロくんの秘書を務めるアンジュちゃん、リームちゃん、カレンちゃん。トレモロガールズを自称するこの三人はとってもいい子たちで、秘書としての仕事も出来る優秀な子たちなのだけれど、トレモロくんの事を好きすぎるが故かときどき暴走して、却ってトレモロくんの仕事が増えてしまうことも度々あるそうだから、きっとそれで、トレモロくんは彼女たちに少しだけ席を外して貰おうとしたのだろうなあ、とある程度の事情に私も察しは付く。何しろ私はトレモロくんとは家族だし、彼女たち三人とも付き合いは長いのだ。
 だから、彼女たちを少しだけ私が足止めしておこう──というのはちょっと聞こえが悪いけれど、まあ、私も三人とお話しするのは好きだし、三人も私のことを結構気に入ってくれているのか、私には懐いてくれているような気がするから、こうして話かけられると嬉しいし、私も彼女たちのことは好き。歳も割と近いし同じ秘書という立場だし、彼女たちとは共有できることが多いので、話していて楽しいのだ。……それに何より、彼女たちがトレモロくんをまっすぐに慕ってくれていることは、姉としてやっぱり嬉しいし。

 三人分の飲み物が乗ったトレーをリームちゃんがテーブルに置いて、四人掛けの丸テーブルにて私の向かいにそのままリームちゃんが、両隣にはアンジュちゃんとカレンちゃんがそれぞれ腰を下ろしながら、トレモロくんおすすめの新メニューを買ったのだと楽しげに話してくれる。
 もっと早く三人の存在に気付けていれば、こんな機会くらいは、私が買ってあげたかったなあ、なんてお姉さんぶるチャンスを逃したことを少しだけ残念に思いつつ、何を注文したの? だとか、此処のカフェのこれが美味しい、あれが美味しい、なんて話を暫く続けてから、彼女たちの話題はトレモロくんに戻る、──ものとばかり私は思っていた。
 彼女たちは本当にトレモロくんのことがだいすきだから、私は彼女たちに、家族の前でしか見せない自宅でのトレモロくんについての話だとかをせがまれることも多くて、今日もそうなるだろうなとそう思い、アイスティーを飲みながらトレモロくんについての話のストックを思い返そうとしていたところだったものの、──本日、彼女たちから出てきたのは、普段とは一風変わった提案だったのだ。

「ねー! 様! 恋バナしましょ、恋バナ!」
「こい、ばな……?」
「恋の話です、つまり、私たちはトレモロ様の話をするのですが……」
「あ、やっぱりトレモロくんの話を聞きたいのね?」
「ちゃいますちゃいます、様がするのはフェイザー様の話ですわ」
「えっ」
「だって、様が好きなのはフェイザー様でしょー?」
「あ、……そういうこと?」
「そーそー!」
様は、フェイザー様のどういったところがお好きなのですか?」
「ウチら、様の恋バナ聞きたいわぁ……なぁ? ええですやろ〜?」
「んー……お兄さまの、好きなところ、かあ……」

 そう、今日はいつもとは少し違い、みんなで恋の話がしたいし、私のそれが聞きたいのだと彼女たちはそう言って、瞳をきらきらと輝かせながらじいっと私を見つめているのだった。
 ──そんなにも注目されると、改めて好きなひとの話をする、だなんてなんだか緊張してしまうのだけれど、……でも、確かにお兄さまの話って、普段はトレモロくん相手にくらいしかする機会もないしなあ。
 マナブくんやニャンデスター、ランランちゃんだとか、MIKに所属している彼らとは関わる機会自体は多いものの、大前提として私はMIK総帥の身内で、義妹というだけでも彼らにとっては何かとやりにくかっただろうに、今となっては、私はフェイザーさんのお嫁さんだから。あまり私的な会話をすることはなかったし、ましてやお兄さまの話なんて聞かせても恐縮させてしまうだけだから、私は普段、そう言った話をする機会が少ない。──MIKの外部のお友達と言っても、特別に親しいのはズウィージョウさんとみつ子ちゃんくらいだし、なあ。

 そういう意味では確かに、……アンジュちゃんたち相手なら、そう言う話題も、気軽に話せるのかも? と、少しだけそう思う。
 トレモロくんを慕う彼女たちは当然ながら、トレモロくんが尊敬するお兄さまに対しても、一定の敬意を持ってくれていて、それは恐らく私も同様のようで、今もこうして私に話しかけて、きゃあきゃあと楽しげにしてくれている。
 その振る舞いは忖度といった印象ではなく、遠慮や恐縮と言った雰囲気もまるで感じられないし、──それなら、言ってもいいのだろうか、なんて。普段からあまり言い慣れていないから、それらはとてもぎこちなかったけれど、──心の奥底から不意に顔を覗かせた“惚気を聞いて欲しい”という感情からか、からんからんと氷が音を立てるアイスティーを不自然にストローでかき混ぜながら、……ぽつりぽつりと、私はお兄さまの話をしてみることにしたのだった。

「えっと……まず好きなのは、行動力があるところ、かなあ……」
「行動力、ですか?」
「そうなの。お兄さま、トレモロくんのためにMIKを作ってしまうくらいだし、思い立ったらすぐ行動するのに、それにしっかり結果が伴っているから……大胆に見えてとっても頭が切れて、そういうところ、尊敬するし、かっこいいなあ、って……」
「なるほど、なるほど?」
「ギャラクシーカップも、急に決まったのにこれだけの規模で無事に開催して順調に進んでいるし、……それに、お兄さまが私を見つけて、助け出してくれたのも、きっとあの行動力の賜物だったと思うから……」

 ──長所と欠点は紙一重とはよく言ったもので、その行動力の高さが裏目に出たことがあるのも、私はよく知っている。私とお兄さまが恋人同士になったきっかけが、まさにそれによるものだったからだ。
 言葉足らずで意思の疎通が図れていないままでお兄さまの行動に引っ張られて、愛されている自信がないまま義兄妹という関係を踏み越えてしまったそれは、きっと褒められたものではないのだろうけれど、……それはまあ、もう済んだことだと私は思っている。
 それに、もしかすれば、お兄さまがそうして行動を起こしてくれなければ、私はこの先もずっと、彼にとって義妹以上の何者にもなれなかったかもしれない。お兄さまのそんなところに自分にはないものを見ているからこそ彼を尊敬している私には、彼ほどの覚悟も意志の強さも伴っていないから、きっと私がいつかお兄さまへの恋心を自覚出来たとしても、自分から切り出すことは叶わなかったような、そんな気がするのだ。

 私達には血縁関係がないとはいえ、兄妹という間柄でありながらも男女の情愛を抱いてしまったことを打ち明けるのは、きっと簡単なことでは無いはずで。──こうして、お嫁さんとして傍に置いてもらえている今が幸福だとそう感じているからこそ、私はお兄さまのそう言うところを尊敬しているし、好きなところと聞かれて真っ先に思い浮かんだのは、それだったのだと、そう思う。

「他には、他には〜?」
「あとはねえ……さっきも言ったけれど頭が切れて、話術が巧みなところとか……この間もね、シューバッハとの契約であっという間にMIKの有利に持ち込んでいたし……お仕事してるときのお兄さま、少し険しくて怖い雰囲気があって、でもね、其処もかっこよくてね……」
「あ〜、仕事中の姿に惹かれるの、分かりますわぁ……」
「トレモロ様も、仕事やラッシュデュエルの最中が特に眩しくって……!」
「そうなの! ラッシュデュエルしてる姿も素敵なの! お兄さま、引きが強いし戦術も巧いから、戦い方が華やかでね、挑発も巧みで、自分のペースに引きずり込むのが上手くて……でも、戦いの最中にラッシュデュエルが好きなんだなあ、楽しんでるんだなあ、って伝わってくるところも、可愛くて好きだし……」
「男性が少年の心を忘れないのって、たまりませんよね! 分かります! とっても!」
「トレモロ様も、ときどき子供みたいで可愛いもんね〜!」
「やっぱり、兄弟やからちょっと似てるんかなあ?」
「それ、トレモロ様に言ったら喜びそ〜!」
「そういう、ブラコン気質なのもトレモロ様の可愛いところで……」
「そうなの、お兄さまもね、トレモロくんのこと大切にしているところが素敵なの!」

 段々と会話に熱が入ってきたからか、彼女たちに釣られて声が大きくなるのを周りの迷惑にならない程度に抑える努力はしつつも、──ああ、やっぱり、こんな風にお兄さまの話が出来ると、どうしたって、にまにましてしまう、なあ。心臓がふわふわして、そわそわして、ぎゅうっと、胸のおくがあつい。
 ──なんだか、彼女たちにもっと話を聞いて欲しくて、私も、もっとトレモロくんの話を聞かせて欲しくて、すっかり空になったグラスが汗を掻いたままで取り残されていることも構わずに、……私は暫くそうして、アンジュちゃんたちと好きなひとの話で盛り上がっていた。

 公私の分別を気にしながらも、トレモロくんを見る目が優しいところが好きだとそう言ったら、お兄さまが私を見つめているときにも同じように優しい目をしていると三人に言われて、なんだかたまらなく恥ずかしくて、けれどこの上なく嬉しい気持ちになってしまい、ますますお兄さまのことが大好きな気持ちが溢れ出して、言葉には熱情が籠もる。
 ──例えば、お仕事のときには厳しい顔付きで総帥として振舞うお兄さまが、優しいひとみでまなじりを下げて私を見つめてくれる、あの表情が好き。
 低音の厳格な声色を甘く和らげて、「」と愛情たっぷりに呼びかけてくれる、あのお声が好き。
 私の作ったご飯を美味しいと褒めて食べてくれるところも、私は好きでやっているのに料理をしてくれているからとお礼にケーキを買ってきてくれたりするところも好きだし、きっとそんなの口実なんだろうなあ、と思うほどに私へとプレゼントを贈りたがるところも可愛らしくて好き。
 それらは、口下手で愛情を伝えられない分、行動に示しているからなのかと思いきや、最近ではすべて口に出して愛を伝えてくれるようになったからこそ、全然そんなつもりは無くて、只々私のことが大好きだから、何かに付けて私を甘やかしたいだけらしいと分かったのも嬉しくて大好きだし、時々幼い頃の癖か砕けた口調になったり、自らを“兄ちゃん”と呼んでしまうことがあるだとか、その度に少しだけ気恥ずかしそうに困った顔をするところだとかも、とっても可愛らしくて好き。
 ──お兄さまが好き、だいすき。私はほんとうに、お兄さまのことがだいすきで、彼に対して素敵だなあと思っているところが本当にたくさんあって、……そっか、そういうことを聞いてもらえるのって、こんなに嬉しいこと、だったんだなあ……。

「……歓談中のところすまない。、待たせたな」
「っ、え、あ……」
「あら、フェイザー様」
「お疲れさまです、フェイザー様!」
「ああ、気を遣わずに。お前たちはそのまま楽にしていてくれ」
「はーい!」
様、フェイザー様と待ち合わせ中だったん?」
「そ、そうなの……」
「時間が押して、待たせてしまったかと思ったが……彼女たちと雑談していたのか?」
「は、はい……」
「そうか。の相手をしてくれて助かった、だが、はそろそろ返してもらおう」
「はーい! また様貸してくださいね、フェイザー様!」
「はは、それはどうかな」

 アンジュちゃんたちとの話が盛り上がっていたから、私たちのテーブルに近づいてきているお兄さまの存在に誰も気づかなくて、声を掛けられたことで、私はようやく真後ろにお兄さまが立っていることに気付いて、──思わず、口から心臓が飛び出るかと思った。

 ──そう、そうだった。私がカフェテリアを訪れたのはそもそも、少し席を外しているお兄さまと待ち合わせる為で、その間に少し書類を片付けてしまおうと思って仕事のしやすい四人席を選んだわけで、──片付けておきたかった雑務は全て終わっているから、おしゃべりに夢中になってしまったことに対する罪悪感だとか、そういったものは辛うじてなかったけれど、──けれど、涼しい顔で彼女たちをいくつか労っているお兄さまは、……何も言わないけれど、間違いなく、……私が先ほどお兄さまの惚気をぺらぺらと喋っていたの、聞いてしまったのだろうと思う。
 書類を束ねてケースに戻しながらもその事実に狼狽える私とは正反対に、日頃からトレモロくんへの思慕をオープンに曝け出している彼女たちはまるで平然としていて、私が内心動揺しているなんてまるで考えていないのか、「様、グラスは私たちが片付けておきますから、お気になさらず」「様、また恋バナしようねー!」なんて、きゃっきゃと楽しげに手を振りながら、お兄さまに促されカフェテラスを後にして執務室へと戻る私を見送ってくれたのだった。

 カフェテラスを出てエレベーターを経由し、最上階にあるお兄さまの執務室までの廊下を歩いている間、お兄さまは「待ちくたびれただろう?」「執務室に戻ったら少し休憩にしようか」とそう言って私を気に掛けてくれるばかりで、別段に話題については触れて来なかったから、──あれ、アンジュちゃんたちといっしょで、お兄さまもあんまり、そういうの気にならないひとなのかな……? と私は少しだけそう思えて、些かホッとして。聞かれてしまって恥ずかしい気持ちは少し収まり、……まあ、確かに。お兄さまは日頃から私に直接そういうことを伝えてくれている訳だし、私が話しているのを聞いても、に平気なのかも……?

「──はい、お兄さま。紅茶が入りましたよ」
「ああ、ありがとう。……ときに、
「なんでしょう?」
「私のお前への好意が筒抜けなところを、お前は好ましく思ってくれているのか?」
「え?」
「先程話していただろう? ……本当なのであれば、私も気兼ねなくそのように振舞えるからな、確認しておこうかと……」
「……え、あ、あの……何処から聞こえてました……?」
「今、口に出した箇所からだ。……盗み聞きする気はなかったんだが、聞こえてしまってな……」
「あ、そ、其処から……いえ、あの、声、大きかったですから……」
「すまなかったな、まあ……それ以前の話題も、私としては、気になるところではあるのだが……」

 そう言ってティーカップに口を付けるお兄さまはご丁寧に、私がソーサーを机上に置いてポットも戻してから、──要するに、動揺で落として茶器を割ってしまったり、熱い紅茶が手足に掛かって火傷をしてしまったりだなんて危険が無くなったことを確認してから、そのように話題を切り出してきたので、……多分このひとは、私が動揺しているのをよく分かっていてやっているのだろう。何しろ、一番身近で私のことを見ている家族なのだ、お兄さまは。私が恥ずかしく感じていることを、気取られていないはずもない。

 ──先ほど、彼女たちには話しきれなかったけれど、私はお兄さまのこういうところ──一度、謝罪を済ませた後は非常に切り替えが早く、余りくよくよとは落ち込まないところも、大好きだ。
 前向きで諦めないところがかっこいいし、そんな中で私との以前の関係については、お兄さまの中で幾らか後悔が残っているらしいと言うこともなんとなく察しているからこそ、お兄さまにとって私のことはそんなにも大切で重要なのだと伝わってくるから、そういうところも大好き。
 ──とはいえ、この切り替えの早さが私に向けられると、……この状況では、流石にバツが悪いものがある。どうやらすべては聞かれていなかったらしいし、カフェテラスには行ってきてすぐに話しかけてくれたようだし、……だからこそ、「何処から聞いていたんですか」なんて質問で、私は墓穴を掘ってしまったわけだけれど。

「……あ、の、……ごめんなさい、べらべらと喋っちゃって……お兄さまのお話、聞いてもらえるのが嬉しくって……」
「何故謝る? 私は咎めている訳では無いぞ、。……寧ろ、そうして幾つも並べ立てるほどに私を好意的に思っていると知れて、嬉しい限りだ」
「ほ、ほんとう? うう、でも……」
「どうした?」
「……は、恥ずかしい、です……」
「……ならば、練習するか?」
「練習、ですか……?」
「ああ。私としては惚気られると気分が良いからな……私相手に、練習してみてはどうだ?」
「……あの、お兄さまに直接言ったのでは、惚気にならないのでは……?」
「うん? そうかな……」
「だって、お兄さまはいつも私に直接、私の好きなところを教えてくれるけれど……それって、惚気ではないですよね?」
「ああ、確かに……あれは告白だな、只お前を口説いているだけだ」

 しれっとそう言い放ってから、紅茶をもうひとくち含むお兄さまはいつも通りに冷静沈着だったけれど、その瞳には何処か喜色が滲んでおり、──ほんの少しだけ、そわそわしているような気がして、……あれ、もしかしなくても、これは。……よっぽど、先ほどの話を詳しく聞きたかったの、かな……? なんて、──きっとこれは、自惚れではないのだろうなあ、と理解できる程度には日頃からお兄さまは私に愛を囁いてくれているから。……ああ、確かに。それはちょっと、不公平なのかもしれないと、私はそう気付いてしまった。
 ──さて、彼女たちに恋の話を聞いてもらうのはとっても楽しかったけれど、それだってちょっと恥ずかしかったのに、……お兄さま本人を目の前にして、口説き文句みたいな愛の告白を流暢に言えるとは、到底、思えはしなかったけれど。──それでも、あなたの要望なら頑張って叶えたいと思ってしまうくらいには、……やっぱり私、あなたのことが、とびっきりにだいすきなのだ。

「えっと……わ、私だけ言うのは、恥ずかしいから……」
「ああ。……では、交互に言って行こうか」
「……うん。あのね、私は、お兄さまのね……今みたいにちょっと意地悪で、でも、それよりもずうっと、優しいところとか──」 inserted by FC2 system


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